七宝さんの「住宅ローン繰り上げ返済資金があるなら投資を」のツイートで投資に目が覚め、現在こちらのブログで勉強させていただいています。
この度、ご意見をお聞きしたいことがありご連絡致しました。
現在、投資に回せる資金が800万あり、iDecoとNISAを使用しながら投資を検討中ですが、一度に800万すべてを株式や投信に移した方がいいのか、それとも何年か掛けて投資に移していった方がいいのか決めかねています。
具体的に申し上げますと、
【800万を一度に投資に移した場合】
メリット
・預金よりも高い利回りで運用できる
・複利効果を得られる期間が長くなるデメリット
・ドルコスト平均法の効果が得られない
・iDecoとNISAの年間限度額を超えてしまうのでその分は非課税などの恩恵を受けられない【800万を何年か掛けて投資に移した場合】
メリット
・ドルコスト平均法の効果が得られる
・iDecoとNISAの恩恵をフルに受けることができるデメリット
・iDecoとNISAの年間限度額(合計150万円弱)を超えた分の資金は
結局預金のままになってしまうといった感じです。
ちなみに、上記資金とは別に今後も継続的に
給与から5万でも3万でも投資していく計画です。
とても良い質問です。
一度に投資をした場合のメリット・デメリット、何年かかけて投資をした場合のメリット・デメリットも良く把握されています。
ここまで勉強されているのなら、正直自分がこれと決断したやり方で間違いないとは思いますが、私の見解をお話いたします。
私が質問者さんの立場であれば、800万円というお金を銀行に預けておくのはもったい。
しかしNISAの恩恵は最大限に受けたい。(iDeCoは私自身企業型以外入ってないですし計算がややこしくなるので一旦置かしてください)
質問者様と全く同じ考えに至ると思います。
年間60万円ほど新たに入金していくとのことなので、今一気に800万円を投資してしまうと、今年の枠は最大限に使えますが、来年から4年間は入金が年間60万円になりNISA枠の年間120万円が目いっぱい使えなくなります。
なので、来年から足りなくなる60万円×4年間の240万円を残して、今年560万円を投資して来年から新たな入金も合わせて120万円ずつ投資していく。
こうすると多少は時間の分散にもなりますし、NISAの恩恵も最大限に受けることができるのではないでしょうか。
と、私ならこうするだろうと思うのですが、これが絶対良いとも限りません。
むしろおススメはしません。
その理由は質問者様の場合、投資の経験はまだないものだと思われます。
せっかく貯めてきた560万円という大金を一気に投資するのは精神的に負担がかかるのではないでしょうか?
560万円投資した次の日に460万円に目減りする可能性だって十分にあります。
そうなった時に怖くなって逃げだしそうになったりしないでしょうか。
もちろん長期目線で投資しているでしょうし、優良な株式やインデックスを買っていたら日頃の上下を気にしなくていいのですが、
自分の資産が大きく減っている状態で枕を高くして眠れるでしょうか。
リスク許容度というのは自分で思っているより低いものです。
なので、私はまずは少額から始めることをおススメします。
2020年はまず、NISA口座の枠である120万円分を使って投資を始めていったらいいのではないでしょうか。
予定としては、そのまま2021年も120万円と年間120万円ずつ投資をするつもりで始めてみて下さい。
すると少しずつ投資の面白さ、リスク管理、相場観などが分かってくるので自分の取れるリスクも分かってきます。
そうなってくると今年もう100万円投資しようかとか、200万円残してあとは投資に回そう、など資金管理も楽しくなってくるはずです(*^^*)
結果的に近々800万円のうちのほとんどを投資することになる可能性も十分ありますが、まずは少額から始めて自分の資産額が上下することに慣れるのがいいと思います。
以上が私の回答になります。
質問者様は大丈夫だと思うのですが、今から投資を始めようと思ってこの記事を読んで頂いている方に補足です。
今回出てきた「800万円」というのは投資に回してもいい「余剰資金」です。
ここ5年10年あるいはもっと先まで使う予定のないお金です。
ここ1年2年で使う予定のあるお金はそもそも投資に回すお金ではありません。
当面使う予定のない余剰資金で投資を行ってください。
また、サラリーマンの場合、最低半年分の生活費は生活防衛費として銀行預金などに置いておいてください。
生活防衛費まで投資に回しては絶対にいけません。
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