こんにちは。七宝です。
みなさんは「新築プレミアム」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。
日本人特有の性質で日本人は新築や新車、『新』が大好きなのです。
私の周りでも家を買うなら新築、車を買うなら新車を買っている人が非常に多い気がします。
私も昔はそうでした。
確かに中古か新しい物かどちらの方がいいかと聞かれれば新しい方がいいに決まってますが、値段との差を考えなくてはいけません。
逆に値段ばかり見て、なんでもいいから価格が安ければそれでいい。
そんな買い方をしても安物買いの銭失いになってしまいます。
それを買うことで得ることできる価値とついている値段のどちらが高いか、自分の価値観を用いて判断しなくてはなりません。
新築は高くて当たり前です。
実際の物件価格にモデルルームの設置費用や、営業マンの人件費など販売コストなどが上乗せされています。
車も似たようなことが言えると思います。
そして購入した瞬間にその物件や車は中古になるのです。
買ってハンコを押したその瞬間、全く同じものなのに日本人があまり好まない中古になるのです。
一般的には中古になったその瞬間に2割値段が下がるとも言われています。
5000万円の新築を買ったらその瞬間に価値は4000万円になり、投資でいうところの1000万円の含み損からスタートするみたいなものですね。
私は考えてみるとそんなに『新』にこだわる必要があるのかとすごく疑問に感じます。
家の場合、賃貸や市営県営公団住宅などに住むにしても新築に住む機会はほとんどないと思います。
賃貸物件を探す時に新築に絞って探す人はあまりおらず、中古でも気にせず住むことができます。
なのに、買うとなるといきなり中古は論外になります。
また車の場合、中古車であってもしっかりメンテナンスして車検も通してくれてから納車してくれるところも多いので、表示されている走行距離以外に新車と何が違うのかは私にはあまり分かりません。
もし、「家が本当に好きだ。」「車が大好きだから装備とか色とかに拘りたいんだ。」
そう思って買っているのなら、それは自分の好きなことでお金を使っているので、浪費になり、浪費も必要なので結構なことかと思います。
しかしそうではなく、生活に必要だから買う「消費」なのになんとなく新しいのを買ったり、周りが新しいのを買ってるから買ったり…としているだけなのであれば、わざわざ割高なお金を使わなくてもいいのではないでしょうか。
物というのは新から中古になった時が一番値下がりし、古くなるにつれて徐々に値下がり幅は小さくなっていきます。
グラフにするとこんな感じです。(ざっくりとしたイメージです)

これは考え方によっては新築好きの人たちが一番値下がりの激しい期間を全部請け負ってくれているという考え方もできますよね。
もし中古でも問題ないと考えることができるのなら、この値下がりの激しい期間が終わって値下がり幅が緩やかになったところで買えばいいのではないでしょうか。
もちろん不動産なら立地や相場、車も車種や状態によって異なるため一丸には言えないので、物を見る力を多少は身に付ける必要はありますが。
そして日本人は新しい物が好きで中古は嫌いだと言いました。
物の値段というのは需要と供給で決まります。
ということはみんなが新しい物が好きで需要があるから新しい物が高い。
中古はみんなが買わないから需要が少なく安い。
こうなっていることになります。
みんなが新しくなくて中古がいい、そうなってしまえば次は中古の値段が下がらなくなるのです。
なので多くの人が新しいものに群がっているのを横目に中古を買うというのはかなり賢いことなのかもしれません。
私はマイホームを新築で買いましたが、「中古と比べても安く、リセールバリューで見た時も買った値段よりも高く売れると思う値段」での値下げ交渉が通ったので、消費と投資の両方のつもりで購入しました。
車においては完全に通勤目的だけの購入だったので走ればいいと思い、消費のつもりで60万円の中古の軽自動車を購入しました。