こんにちは。七宝です。
歴史を振り返ると、インフレにより物価はどんどん上がっています。
日本は長い期間デフレ経済と言われ続け、アメリカを始めとする先進国に比べて経済成長が鈍いのが現実です。
失われた20年、失われた平成の30年などと言われることも多くあります。
しかし、そんな状態で物価は下がっているでしょうか。
生活していて感じると思いますが物の値段は上がったり、値段は上がらずとも小さくなったりしています。
基本的にはインフレにより物価は上がっていくのです。
政府が目指しているのはインフレです。
年間2%のインフレを目指しています。
経済が成長しているとインフレが起こります。
これは消費が増える事によりGDPが上昇すると、企業の収益が増える。
企業の売上や収益が増えると、給与も増えるし企業も新たに設備投資をします。
設備投資をしたら、その設備を販売していた会社の収益も上がり・・・
インフレスパイラルとでも言いましょうか、お金が回ります。
借金をして設備投資などをすることでお金の総量もどんどん増えていき、さらにインフレも進んでいきます。
借金をするという事は、信用創造によって新たなお金が生まれるということです。
例えば私は3000万円で家を買いました。もちろん銀行から借金をしてです。
しかしその3000万円は私が諭吉さんを3000枚銀行から受け取って不動産会社に持って行ったのかというとそうではありません。
銀行は私の口座にただ¥30,000,000と書いただけなのです。実際に紙幣は移動していません。
私が3000万円を借りた瞬間、この世の中のお金は3000万円増えたのです。
日本にある紙幣は112兆円ほどですが、数字だけのお金は1100兆円あります。
この1100兆円が国の借金だ。
一人当たり900万円弱の借金がある。
などと騒ぎ立ててtいる原因ですが、自国の通貨での借金はどれだけ膨れても何も問題ないという事になります。
むしろ経済を成長させるのもお金を増やすのも借金であり、お金を減らしてしまうのは借金を返した時なのです。
そして、現在日本政府はコロナによる経済活動の衰退を防止すべく無制限の金融緩和によりお金を刷りまくっています。
昨今の株高もお金の総量が増えたことによって行き場を失ったお金が株式市場を始めとする各資産に流れ込んできているのではないか、という見方があります。
そうなるとそれもまたお金の価値は下がり、インフレが進んで行くのではないでしょうか。
やはり歴史を振り返ってみても、基本的にはインフレは進んでいくのです。
お金の価値というのは同じ金額でも少しづつ目減りしていくのです。
今日100円だった物が1年後102円になっている可能性も非常に高いのです。
ではインフレが進むとどうなるのかを説明します。
まず、現金や預金で持っているお金はそのままインフレ率分、目減りします。
株式はインフレに強い資産です。基本的にはインフレ率分上昇します。
そして、今回の記事の題名にもしましたが、不動産もインフレに強い資産なので、価格はインフレ率分上昇します。
もうお分かりになった方も多いと思いますが、不動産価格は上がりますが借金(ローン)の金額はそのままなのです。
大袈裟に例えるなら、私が3000万円の価値の家を3000万円で買ったとします。
インフレでお金の価値が目減りし、家の価値が6000万円になったとします。
そうなっても借金はインフレ率に合わせて増える訳ではないので、借金は3000万円のままです。
大袈裟な例えにはなりますが、実質の借金は半分に目減りしたことになってしまうのです。
大袈裟大袈裟言いましたが、ここのところの日本はデフレ経済と言われ物価上昇率は微々たるものでした。
しかし今後もインフレが直近のように緩やかである保証はどこにもありません。
だから私はインフレに進む可能性が高いと思っているので、株式を持つことと、借金で住宅を持つことをしています。
インフレ率が時間をかけてでも2倍になれば、持っている株価は2倍、借金は半分になります。
そしてインフレ率が仮に年間1%だとしても、
今の住宅ローン金利は0.5%、住宅ローン控除は1%、インフレ率が1%だとすると、プラス1.5%の利息で借金をしていると考えることもできるのです。
しかし、世の中何があるか分かりません。
この先強烈なデフレになり、逆にお金の価値が上がってしまうと、株価は下落、借金は実質増えるということになるのです。
そうなればあら大変です。
国は国民から国債という形で借金をしているので、そうはならないように全力を尽くすでしょうが、可能性はゼロではない限り頭の片隅には置いておかないといけません。
デフレに強い資産。それは現金です。
私は現金も潤沢に持っています。
生活防衛費と証券口座内の投資をしていない現金です。
その現金だけでも、30代の平均貯蓄額や中央値以上はあるのでなんとでもなるでしょう。
これは自慢をしたいわけでもなんでもなくて、資産形成を早めに進めることでいろんな選択肢があり、分散の幅も広がるので、結局、資産を形成している人がインフレになってもデフレになっても痛い思いをしなくて済むようになっているという事です。
資産が大きくなればなるほどこのように現金、株式、不動産などに効率よく分散を効かせ、さらに安定した資産形成ができるようになるのです。
まずは固定費を始めとする日々の支出を見直しからスタートし、少しづつ資産を拡大していくことが本当に大切になります。
私はこのようにインフレが進んでいくと思ってますが、デフレになっても大丈夫なように考えて資産を配分しています。
この記事を読んで下さっている方、10年後、20年後その先にみなさんで笑いましょう。