こんにちは。七宝です。
日本は経済成長していない。よく聞く言葉ですね。
実際に各種データを見てみてもそう言わざるをえないデータがたくさんあります。
世界の時価総額ランキングはこちらの通り。

左側の平成元年時点では日本企業が圧倒的に多いのですが、右側の平成30年を見てみると日本企業はかろうじて35位にトヨタが入っているだけ。
米国の経済成長のすごさが分かります。
主要各国のGDPの推移(コロナ前)を見ても日本とアメリカの差はこんな感じ。
後半アベノミクスで調子が良かったと言ってもこのくらいの2015年あたりからの上昇程度です。
今回のコロナ各国GDPの落ち込みも相当なものとなっております。
日本の4月~6月の落ち込みは年率換算で27.8%。

しかしこれは日本に限ったことではなく、各国相当落ち込んでいます。

年率換算は同じ成長ペースが1年続くと仮定した数値なので実際にはここまでは落ちないと予想されます。
しかし、コロナによるGDPの落ち幅を見ると、日本は他の先進国に比べて落ち幅は少なくなっています。
ご存知の通り、コロナをかなり早い段階で抑え込んでおり、注目を浴びる存在となっています。
最近はようやくマスメディアのコロナ煽りも落ち着いてきように思います。
今年が終わり年間の結果が出た各国のGDPを早く見てみたいですね。
今後日本にもワンチャンあるかもしれませんね。
話を戻して次は日経平均株価の推移です。

直近では高水準に推移しているように見えますが、実はまだバブルの高値を上回ることもできていません。
主力企業の時価総額、GDP、日経平均株価の3点を取り上げましたが、この辺が日本が失われた30年などと言われている所以なのです。
この記事の本題はここからです。
では日本に投資をしていた人は30年以上投資をしたにも関わらずリターンは0なのでしょうか?
それならやはり投資なんかしなくても貯金や預金でいいのではないか。
そう思っても仕方がありません。
しかし間違えてほしくないことが「バブルの高値で投資をした人もリターンを得ることができている」ということです。
これが事実なのです。
なぜかというとそれは配当金にあります。
もしこのまま日本が成長しなかったとしても、10年、20年後も日経平均株価が2万円前後をウロウロしていたとしても、毎年企業は利益を出します。
その利益は配当金として私達株主に支払い続けられるのです。
では実際にバブルの最高値である38915円で仮に日経平均株価を買っていたとします。
配当利回りは年利3%とします。
1989年に100万円1回ぽっきり入金して100万円を運用し、配当再投資していた場合・・・

お分かり頂けたでしょうか。
バブルの最高値で掴んでしまって、その後新たな入金を一切しなかったとしてもリターンはプラスになるのです。
バブルの高値で投資したお金は2020年に153万円に増えているのです。
1989年に100万円投資してその後全く追加で投資せず、年3%もらえる配当金を再投資した場合、このような結果になります。
株価が上がらなくともリターンが大きくなる説明についてはこちらの記事でも解説していますのでご覧ください。
下記の記事は毎年追加入金もしている場合なのでさらにリターンが大きくなっています。
配当金目的の投資は経済成長しなくてもリターンを得ることのできる投資です。
日本は成長してないしこれからもしないからと、投資をしていない人はこのことを是非知っておいてほしいですね。
もちろん1989年に日本に投資をするよりもアメリカに投資をしていた方がリターンが大きかったことは事実ですし、結果論ではアメリカへの投資が正解だったでしょう。
しかし、この記事でお伝えしたいのは「日本に投資するべきだ。アメリカに投資するべきだ。」ということではなく、成長しなくとも投資をすることで利益を得ることができる。
そのことをお伝えする目的で書いています。