こんにちは、七宝です。
株価が上がっています。
今日このブログを書いているのは2020年11月11日午前10時です。
日経平均株価は25000円を軽く超えています。
約30年ぶりの高値です。
私が投資を始めてから見ていた最高値は長らく24000円だったのでとても新鮮に感じています。
経済成長や企業の成長、増収増益増配に伴って株価が上がっていっているのなら嬉しいことです。
しかしこの株高は経済の状況や企業の業績に全くマッチしていません。
経済の状況や企業の業績が悪いので増配などもあまりありません。
なのに株価が上がっているので、配当利回りは下がり、PERの倍数は上がり、割高感が増している状態です。
私のように配当金を目的とする長期投資家にとっては、もらえるリターンは同じなのに買う時に支払う金額が高くなるので、投資妙味のない相場になってしまっています。
なので私を含めた多くの長期投資家は、
「今はバブル相場であり、バブルは必ず弾ける。だから現金を蓄えて次の下落や暴落の時にたくさん買えるようにしておこう。」
こう考えている訳です。
私ももちろん今は割高なので、できれば買いたくありません。
と言うことは必然的にみなさんのキャッシュポジション、現預金が多くなると言う訳です。
ここで考えるべきことがあります。
それは、なぜ今不景気なのに株価がこんなに上がっているのか、買われているのか。
今買われているお金は今までどこにいたのか・・・それを考えなくてはいけません。
今までの常識だとリスクオンの状態で株式が買われていると、金の価格が下がり、
有事発生時などリスクオフの状態になると株式が売られ、金に資産が流れるので金の価格が上がる・・・といった流れになっていました。
有事の金とも言われていました。
それが今回は株式が買われているのに金の価格も上がっているのです。
さらに不動産や仮想通貨、おまけに銀行預金の残高まで全ての資産が上がっているのです。
これはなぜなのか・・・それはお金の総量が増えているからです。
無制限の金融緩和により、政府はお金を刷りまくって市場にばら撒いています。
それでお金余りの状態になり、資産バブル化しているのです。
今回のように全ての資産が上がっている状態は、お金の総量が増えたことにより起きた現象と考えることができるのです。
そのためお金余りになりお金がダブついているので、鬼滅の刃が流行ったくらいで東宝の株価が必要以上に買われたり、ワクチン開発の報道が出ると航空株や鉄道株がすごい勢いで買われたりするのです。
ではこの状態だとどうなるのか考えてみます。
感のいい人はもうお気づきだと思いますが、インフレが進行します。
お金の総量が増えているのだから、普通に考えれば同じ1円の価値が目減りしていきますよね。
世の中にりんごが2つと100円しかなかった場合のりんご1つの価格は50円です。
しかし世の中のお金が増えて、世の中にりんご2つと200円になった場合、りんご1つの値段は100円になります。
それは同じ1円の価値が半分になったということになります。
もしこのようにお金の総量が増えたことによりインフレが進行していくのであれば、株式を買わずにキャッシュポジションを多くして現預金で資産を保有していた場合、どうなるでしょうか。
株価が高いからと買い時を待って残している現金の価値がどんどん目減りしていってしまうのです。
その場合、株価はさらに上がっていく可能性もありますし、今回のはバブルではなく、お金の総量が増えたことにより株価の水準が上がっただけといった結果になることも十分に考えられます。
なので私としては「闇雲に株価が高いから待つ、現金を蓄えておく。」これももちろん間違いだとは思いませんが、こういった考え方も頭の片隅に置いてほしい気持ちではあります。
私は毎回、どっちに転んでもいい投資をします。
どれだけ株価が高かろうと、私の証券口座の現金比率が25%に上がったら10%分の株式を購入します。
それを愚直に続け、どうなるか分からない未来に対してどうなってもいいように運用を続けます。
株価が安い時はたくさん買う、しかしながら上昇相場での機会損失も被らない。
私はそんな投資法をしています。
私の投資法は下記の記事で詳しく解説しています。