こんにちは、七宝です。
先日フォロワーさんよりご質問を頂きました。
『現金比率15%~25%で運用しているが、このまま資産が増えてもその比率は変えないのか?』
という内容のご質問でした。
非常に良い質問だと思ったので取り上げさせて頂きます。
現在私は証券口座内のアセットアロケーションをリスク資産75%~85%、キャッシュポジション15%~25%で運用しています。
具体的には入金や配当再投資によって現金比率が25%に上がると株式の新規買付を行い、現金比率を15%に落とす。
このようなドルコスト平均法とリバランスを組み合わせたような運用、買い付けを行っております。
これを繰り返す事で株価が下落すると現金比率が上がり、株価が上昇すると現金比率が下がるので、自然と安い時に次に株式が購入できる可能性が高くなります。
尚且つ株高が続いても入金により現金比率が上昇していくので、上昇相場においても適度な買い付けができると考えています。
よって株価が下落時の取りこぼしも株価上昇時の機会損失も回避できると考えています。
それに自分で購入のタイミングを計るのは難しいです。
このようにルールを決めてしまってルールに則った運用をする事で精神的にも非常に楽な運用ができます。
投資に感情を入れてしまうと失敗します。
完全に感情を切り離した運用を行っています。
この決めたルールに当面は運用を続けますが、もちろん最後までこの比率を変更しない訳ではありません。
今後このキャッシュポジション15%~25%のルールをどのように変えていくのかをお話します。
まず将来的に変えてないといけないのが、この「10%の幅」です。
資産額が大きくなると、同じ10%でも金額は大きくなっていきます。
入金力を極端に上げない限り、買い付けから買い付けまでの期間がどんどん広くなっていき、そして一度の買い付けの金額が大きくなってしまいます。
要するに時間の分散の効果が薄れていってしまうのです。
なので資産が大きくなると、この10%の幅を縮めてキャッシュポジションを15%~20%にしたり20%~25%にしたりと、幅を5%に縮めるなどの工夫は必要になってきます。
次に、残しているキャッシュの金額がどんどん多くなっていくのをどうするかです。
パーセンテージは同じでも、資産額が大きくなるのにつれてキャッシュの金額は増えていきます。
1000万円の20%は200万円ですが、1億円の20%は2000万円です。
200万円をキャッシュで置いておくのならいいですが、2000万円をキャッシュで置いておくとなると、働けるお金を働かせていない事になるので、もったいない気もします。
だからといって資産が増える毎に現金比率を落としていくのか、それはまた疑問でもあります。
生活防衛資金はサラリーマンの場合、1年分の生活費で十分なので金額で固定して構いません。
しかし運用資産の場合、やはりパーセンテージで考えておかないと暴落のダメージに精神的に耐えれなくなってしまいます。
暴落を忘れているとついつい自分のリスク以上の投資をしてしまうものです。
株価が順調な時ほど自分のリスクの取り方は適正か、リスク許容度を超えた投資をしていないか見直さなければいけません。
そして、私は今後どんどんインフレが進んでいくと思っています。
その通りにインフレが進んでいくのなら、現金比率は低くしておくべきでしょう。
しかし絶対にインフレになるのか、インフレになる事に賭けてしまっていいのか。
そう聞かれるとそれは違います。
インフレになると予想しつつも、デフレになってもいいようにしておかなくてはなりません。
デフレに強い資産は現金です。
極端に現金を少なくしてしまうのもまた問題なのです。
未来は誰にも分かりません。
いつ株価が上がっても上がってもいいように、いつインフレになってもデフレになってもいいように。
そんな投資をしないといけないのです。
どちらかに賭けるような投資はギャンブルと変わりません。
そのような理由からある程度のキャッシュポジションは資産が増えても維持していくと思います。
最後に、現在のキャッシュと株式のアセットアロケーションからゴールドなど別の資産も入れていくというものです。
こちらについては過去記事で書いてますので、こちらをお読みください。
以上が質問の答えになります。