こんにちは、七宝です。
現在、SNSなどのインターネットの普及で、誰でもいろんな情報にアクセスできるようになりました。
とても便利な一方、悪い情報にもすぐにアクセスできてしまうのも事実です。
情報を取捨選択する力は現代を生きていく上でかなり重要だと考えています。
その中に数字の罠が結構あります。
SNSで注目を集めたい、情報商材を売りたい。
そんな人たちはあたかも自分が儲かっているように見せようとします。
また投資雑誌などのメディアもついつい見てしまうような心地よい言葉が並びます。
「嘘ではないけどそれ本当に儲かっているの?」
そう聞きたくなるような数字のカラクリとでも言いましょうか。
私が選んだ3選をご紹介します。
まず一つ目は年商についてです。
「年商1億円稼いでいます!私の言う通りにやれば誰でも年商1億円可能です!」
なんとも興味を引く内容ですし、1億円なんてすごい数字ですよね。
1億円稼げたら夢の脱サラも余裕で可能です。
でもちょっと待ってください。
よく考えてみて下さい。
年商1億円とは年間の売上が1億円です。
売上が1億円であって、利益が1億円ではありません。
1億円儲けた訳ではないです。
手元に1億円残る訳ではありません。
1億円の売上を作るのは簡単です。
1億円分何かを仕入れて利益なしで売って1億円の売上を作ればいいのですから。
もっと言うと1億2000万円分仕入れて、仕入れ金額よりも安く1億円で売っても年商は1億円です。
マイナス2000万円の赤字ですが年商としては1億円で間違いはないです。
年商はあくまでも売上です。
「年商1億円のせどらーが教えるせどり術」的なものに引っかからないようにしましょう。
二つ目は運用金額についてです。
「1億円運用するFXトレーダーが教える○○!」
なんだかすごそうですね、カッコイイですね。
1億円のお金を動かしているのだからすでにすごい実績があるのだろう、1億円の資産を築いているのだから優秀に違いない。
そう思ってしまいそうですよね。
でもちょっと待ってください。
1億円という金額、実は400万円あれば動かす事ができます。
FXにはレバレッジというものがあり、日本では25倍までレバレッジをかける事ができてしまうのです。
要するに、自分の持っているお金の25倍までFXでドルを買ったり売ったりする事ができてしまうのです。
1億円トレーダーと言って1億円のお金を動かしている人の実際の手元資金は400万円かもしれません。
これも数字のカラクリです。
覚えておきましょう。
最後は家賃収入についてです。
「家賃収入年間1000万円!」と聞いたら羨ましいですよね。
この物件を買えばあなたも家賃収入年間1000万円ですよ。
そう聞いたら誰でも心が揺さぶられると思います。
年間1000万円もあればかなり良い暮らしができるのではないでしょうか。
しかも不労所得で。
でもちょっと待ってください。
確かに家賃収入は1000万円かもしれません。
しかしこの中には出ていくものが書かれていません。
実際には家賃収入1000万円からかなりの金額を支払う事になります。
ローンの支払い(利息込)、賃貸管理会社への業務委託料、固定資産税・火災(地震)保険料・修繕費・広告費などの諸費用など、出ていくお金が非常に多くあります。
そこからさらに手元に残ったお金は所得税や住民税の支払いもあります。
1000万円の家賃収入を得ようと思ったら数億円の借金をする事になります。
こんな金額の借金をして家賃収入1000万円を手に入れても、手元に残るお金はほんのわずかな場合がほとんどです。
そんなわずかなリターンなのに、空室リスク、家賃下落リスク、金利上昇リスク、家賃滞納リスク、自殺他殺リスク、天災リスク・・・
様々なリスクがついてくるのに手残りはわずか、一歩間違えたらマイナス。
これではリスクとリターンのバランスが合っていないように感じます。
家賃収入年間1000万円は豊かな世界ではないかもしれません。
不動産投資はかなり難易度が高い投資だと私は考えています。
家賃収入年間1000万円という言葉に騙されて安易に不動産投資を始めないようにしましょう。
以上が数字のカラクリに注意3選でした。